お疲れ様です。お立ち寄りありがとうございます。
メンタルという言葉も浸透し、身体だけでなく、精神的にも健康であることの重要性も理解されてきています。
ですが、改めて「メンタルヘルスとはどういう状態か?」と問われた時、あなたはすぐに答えられるでしょうか。
今回は改めてメンタルヘルスの考え方と国の方針について記載したいと思います。
WHOの定義
冒頭の「メンタルヘルスとはどういう状態か?」についてですが、WHOではメンタルヘルスを次のように定義しています。
「すべての個人が自らの可能性を認識し、生命の通常のストレスに対処し、生産的かつ効果的に働き、コミュニティに貢献することができる健全な状態」
メンタルヘルスとは上記の状態のようですが、どう思われたでしょうか?
自分は「けっこうハードル高いなぁ。」と感じました。
普通に深刻な悩みが無くて、あっても落ち込まないで生活できてる!
というだけじゃあダメだそうです。(笑)
平たく言うと、日々のストレスに対処するのはもちろん、生産性を上げて所属するコミュニティ(家庭、学校、職場etc…)に益をもたらしてこそ、メンタルヘルスの状態のようです。
元気に生活できるレベルではメンタルヘルスとは言えないようです。
そう言われると、確かに働き方改革や健康経営、SDGsなどでも生産性という言葉の登場が多いですよね。
国の方針
国としては働き方改革、健康経営などの他に第13次労働災害防止計画(13次防)というものがあります。
これは2018-2022年度までの国が推進している方針です。
この13次防には職場のメンタルヘルス対策目標も明記されています。
職場においてメンタルの推進目標は次のような記載があります。
①仕事上の不安、悩み又はストレスについて、職場に事業場外資源を含めた相談先がある労働者の割合を90%以上(71.2%:2016年)とする。
②メンタルヘルス対策に取り組んでいる事業場の割合を80%以上(56.6%:2016年)とする。
③ストレスチェック結果を集団分析し、その結果を活用した事業場の割合を60%以上(37.1%:2016年)とする。
①~③によると事業場には相談窓口の設置や、ストレスチェック後にメンタルヘルス対策を実施することが目標にされています。
これは法定のストレスチェックを実施するだけでなく、その後に何か取り組んだり、相談窓口を設置する体制を整えるなど、メンタルヘルス対策を行うことがコンプライアンスの範囲だということです。
これが出来ていないと組織側は、安全配慮義務を問われる可能性がありますので充分注意が必要です。
おわりに
厳密にはメンタルヘルスが良好な状態は、ただ元気に過ごせるだけでなく、仕事や家事、勉強などで生産的に結果を出すことまでが求められています。(理想的ではありますが・・・。)
同時に組織には、そんな状態を達成するために個人が精神的にも働きやすい場を作ることが求められています。
そんな中で私たち一人ひとりが、自分のパフォーマンスが最大に発揮できる状態を理解し、その状態に努める意識が大切です。
あなたのパフォーマンスが最大限発揮できるのはどんな状態ですか?
それでは。
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