お疲れ様です。お立ち寄りありがとうございます。
4月からパワハラ防止法も全面施行になることから企業ではハラスメント対策についていっそう関心が高まっていることと思います。
パワハラといえば連想されるのがアンガーマネジメントです。
今回はアンガーマネジメントについて記事にしたいと思います。
アンガーマネジメントとは
アンガーマネジメントというと皆さんはどのように思われるでしょうか。
恐らく多くの人は
「怒りをコントロールする方法」
「怒らないようにする方法」
と考えているのではないでしょうか。
もちろん間違いではありませんが、正しくは
「後悔しない怒り方」
という考え方です。
つまり、「怒りの感情を正しく使う」という理解が大切です。
必要以上に怒鳴るのではなく、必要なときに適切に怒るトレーニングをすることです。
トレーニングですので、日々意識して取り組むことが大切です。
2ステップの考え方
アンガーマネジメントの初期トレーニングとして推進されているのは2つのステップを理解して取り組むことです。その2つとは
・6秒ルール
・許せる事象の範囲分け
です。このステップはこの順番で行う必要があります。
6秒ルール
6秒ルールは最も知られているアンガーマネジメントの一つではないでしょうか。
実際、耳にした人も多いと思います。
腹が立っても6秒待ってから発言・行動するということです。
この6秒というのは瞬間的な感情から理性が機能するまでの時間と言われています。
6秒の他、8秒だったり、それ以上と言われたりすることもありましたが、現在は6秒が適正時間と認知されています。
これは反射的な反応をしないということです。いわゆる「売り言葉に買い言葉」的な対応を避けることです。
この6秒待っている間に、怒り度合いを点数化することも有効です。
「人生最大の怒りを10点としたとき、今の怒りは何点くらいだろうか?」
と考え、点数をつけるとより冷静に対応ができると可能性が高くなってきます。
許せる事象の範囲分け
6秒立った後、怒るのかどうか判断しなくてはなりません。
その時の判断基準を明確にすることです。
具体的には
許せる範囲
まあ、許せる範囲
許せない範囲
というように今回の事象を3つの範囲のどこに入るか検討することです。
怒りの感情は自分の理想(期待)と現実とのギャップが生じたときに起こると考えられています。
自分の理想には「自身のこうあるべき」が非常に関係しています。
この「べき」は自分にとって大事なことが脅かされないための手段の一つです。
どの範囲に入れるかは「大事なこと」を見つけることで決定されます。
あなたが直近1ヵ月間で怒りを感じたことを全て書き出してみてください。
怒りを感じることに共通点はありませんか?
怒りを感じていることの背景は何ですか?
どんな期待や理想がありましたか?
このような質問を自分自身にしていくと「大事なもの」がだんだんと見えてくるはずです。
大事なものがわかると、今まで「許せなかったこと」も「まあ、許せること」になったり、代替案が見つかったりすることがあります。
それでも許せない場合は怒る選択をしていいのです。大事なものを理解していると、自分が起こっている理由を明確に伝えることができるはずです。そうなれば相手の否定や気分任せの怒鳴りにはならず、相手自身も怒っている理由が理解できるので理不尽な対応をされたとはなりません。
おわりに
アンガーマネジメントには反射的な対応を避けて、自分にとっての「大事なもの」を理解して冷静に怒るかどうか検討することが重要です。
普段から反射対応を避け、「大事なもの」が何かを意識しておく必要があります。
だからトレーニングなんです。
あなたが大事にしているものは何ですか。
それでは。
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