お疲れ様です。お立ち寄りありがとうございます。
新年度になって職場でストレスチェックを受けた人、これから受ける人も多いはず。
でも、
「ストレスチェックって意味あんの?」
って思う人もいるのではないでしょうか。
実際、ストレスチェックの仕事をしていて、人事・労務の担当者さんや受検者さんからよく受けた質問でした。
ストレスチェックは、制度のこと、セルフケア、職場環境の改善、マネジメントへの活用と用途に応じて様々ですが、
今回はまず気になる、個人に返却されたストレスチェック結果の見方と活用法についてのお話です。
ですので、受けた人全員に共通する内容です。人事・労務、管理職向けの内容は後日投稿します。
※内容は厚労省が推奨する質問項目が57項目の職業性ストレス簡易調査票に基づきます。
ストレスチェックの個人結果は「自身の取り扱い説明書」です。見方と活用法をしっかり理解することで、「自分がどんな時、どのようなストレス症状が出るか」がわかるツールです。これを期に活用いただければと思います。
ストレスチェックの結果が返却されたら、皆さんはどのように見ていきますか。
恐らくは以下のような順番だと思います。
1.判定結果の確認
自分が高ストレス者判定されているかどうか。
2.ストレス度の高い項目の確認
19の項目尺度(仕事の量的負担、イライラ感、上司のサポートなど)のどれが高いか低いか
3.コメントの確認
記載されている結果のコメントを読んでみる。
といった具合ではないでしょうか。
ですがこれだけではもったいない!
自分のストレス傾向やセルフケアに活用するのではあれば19項目尺度をしっかり見てほしい!
19項目尺度の呼び方様々ですが、大きく3つに分類されます。
・ストレス要因群
量的負担、質的負担、コントロール度、身体的負担、対人関係、職場環境、技能の活用度、適性度、働きがい
・心身のストレス反応群
イライラ感、疲労感、活気、不安感、抑うつ感、身体愁訴(≒身体症状)
・サポート環境・満足度群
上司からのサポート、同僚からのサポート、家族・友人からのサポート、満足度
この上記の3つの項目群は、提供業者によりますが、ほとんどがレーダーチャートや棒グラフといった直感的にわかりやすい記載方法をしているかと思います。
まず注目してもらいたいのが、心身のストレス反応。そしてストレス要因。
例えば、ストレス反応では、イライラ感の数値が悪く、ストレス要因では量的負担が悪かった場合
「自分は仕事量が多くなってくるとイライラしてくるタイプなんだな。」と確認することができます。
反応と要因の項目はそれぞれ複数ありますが、どの要因と反応が結びついているかは自分の中に答えがあります。
なぜなら、ストレスチェックはアンケート調査につき自身で選んでいるからです。
回答した時の状況を振り返ってみてください。ストレス傾向は必ず自分が答えを持っています。
中には「意味がない」と思ってテキトーにやった、という人もいるかもしれません。
そんな場合も「意味がない」と思った理由を振り返ってみてください。
もしかすると「結果がどうであれ組織は何もしてくれない」といったような、何らかの想いがあるのではないでしょうか。また、そう思わざるを得ない出来事が、以前あったのではないでしょうか。
自身の想いに気づくことがセルフケアの第一歩です。
最後に注目してもらいたいのが、サポート環境。
自分のストレスを緩和してくれる要因です。ストレスがたまったとき、自分は誰に相談しやすいのかが確認できます。
先のほどの例に「上司からのサポート」数値が良かった場合、以下のようなセルフケアに活用できます。
【セルフケアの例】
・イライラしてきたから、仕事量のことで上司に相談してみよう。
・最近、仕事量が多くなってきからイライラする前に、事前に上司と話しておこう。
特に後者は今後の予防策としても活用できています。この場合もやはり自分のストレス傾向を理解できているかが重要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ストレスチェックは結果を通して振り返ることで自身のストレス傾向をつかむのに非常に役立ちます。健康診断の結果は見た時にどんな生活習慣が影響したか振り返って考えますよね。それと同じでストレスチェック結果もどんな状況が影響しているか振り返って確認してみてください。
また、少し時間を空けて再度結果を確認してください。その時に以前と結果が変わっていると思うなら、その間にどんな出来事がありましたか。振り返ることで見えてくるものがあるはずです。
普段の生活ではなかなか難しいと思いますので結果を見るときくらい振り返ってみてはどうでしょうか。
自分と向き合うこと自体がセルフケアに繋がります。
ぜひお試しあれ。
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